強姦事件の特質

強姦事件の特質強姦とは、暴行又は強迫によって、その意思に反して、女性を姦淫(性行)することです。

強姦行為は、通常密室の中で行われることが多く、被害者の供述が重要な証拠になります。逆に言うと、被害にあったという女性には、事態の真相を具体的に明らかにすることが求められます。どのような状況で姦淫されたのかについて、警察官や検察官に詳細に説明する必要があります。また、強姦罪について、被告人が裁判で争う場合は、法廷の場で証言をする必要もあります。

このように、強姦罪の場合、刑事手続きの過程で、被害者の女性のプライバシーが明らかにされたり、被害に遭った時の出来事を再び思い出して捜査官に話をしなければならないという二次被害も生じやすいことから、被疑者を起訴するに当たっては、被害者の告訴が必要とされています(親告罪)。

もっとも、2人以上に強姦された場合は、集団強姦罪が適用され、親告罪の適用はなく、告訴がなくても起訴されることになります。

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